1級・2級建築施工管理技士2次検定 令和5年11月12日(日)

1級建築施工管理技士1次検定 03 換気・伝熱

換気・伝熱 一問一答

換気量が同じ場合、置換換気は全般換気に比べて、換気効率に優れて___

答え いる

置換換気方式(ディスプレイメント・ベンチレーション)は、室内の「上下の温度差分布」を利用して、大空間の省エネを図る方式であり、全般換気に比べて、換気効率に優れている。

総合熱伝達率は、対流熱伝達率と放射熱伝達率を___したものをいう。

答え 合計

対流熱伝達は、壁の表面と接する空気との間の熱の移動のことで、放射熱伝達は、壁の表面と他の物体表面との間での電磁波(赤外線)による熱の移動ことであり、総合熱伝達率(熱伝達率)は対流熱伝達率 + 放射熱伝達率 になる。

壁体内の中空層の片面にアルミ箔を貼り付けると、壁体全体の熱抵抗は___なる。

答え 大きく

空気層の片面または両面にアルミ箔を入れると、放射による熱移動が小さくなることで熱抵抗が2倍以上になる。

R01

室内空気の相対湿度は、__%以上__%以下となるようにする。

答え 40 70 

相対湿度は、実際に含んでいる水蒸気と、その空気が含むことのできる最大限の水蒸気量との割合(%)をいい、室内空気の相対湿度は、40%以上70%以下となるようにする。

R01

室内空気の二酸化炭素の濃度は、__%以下となるようにする。

答え 0.1

一酸化炭素の濃度は、10ppm(0.001%)以下とする。
二酸化炭素の濃度は、1,000ppm(0.1%)以下とする。

R01 H24

室内空気の気流は、__m/s以下となるようにする。

答え 0.5

室内空気の気流0.2~0.3m/s程度が望ましく0.5m/s以下となるようにする。

R01

室内外の温度差による自然換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口との高低差が大きいほど___なる。

答え 大きく

室内外の温度差を利用する自然換気量は、開口部の面積、内外の温度差、上下の開口部の垂直距離の平方根に比例し、他の条件が同じであれば、流入口と流出口との高低差が大きいほど大きくなる。

H28 H29

静穏時の呼気による成人1人当たりの必要換気量は、二酸化炭素濃度を基にして定めた場合、__m3/h程度である。

答え 30

成人1人当たりの必要換気量は、一般に30m3/h程度である。

H27

壁の内部に中空層を設け2重壁とする場合、中空層が厚くなればなるほど断熱効果が___なる。

答え ほぼ一定 少しずつ減少

空気層の熱抵抗は、厚さ20~40mm程度までは比例して増加するが、それを超えると少しずつ減少していく

R01 H28 H25

複数の材料で構成された多層壁の熱伝導抵抗は、材料ごとの熱伝導抵抗の___で表される。

答え 合計値

熱伝導抵抗は、熱伝導率の逆数に物体の厚さを乗じたものをで、複数の材料で構成された多層壁の熱伝導抵抗は、材料ごとの熱伝導抵抗の合計値で表される。

H25

汚染物質が局所的に発生する場所では、汚染物質が拡散する__に捕集し排気する方法が有効である。

答え 

局所換気とは、局所的に発生する有害ガス・熱・水蒸気・臭気を部屋全体に希釈、拡散させないように排出する方法で、台所のガスレンジフード、実験室のドラフトチャンバー等で使用される。

H26

室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の___方に近づく。

答え 大きい

中性帯は、室内外の圧力差が0となる位置の高さのことで、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。

R03 

中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、___ppm以下となるようにする。

答え 10

一酸化炭素の濃度は、10ppm(0.001%)以下とする。
二酸化炭素の濃度は、1,000ppm(0.1%)以下とする。

R03 H29 H27 H22

中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の浮遊粉塵の量は、__mg/m²以下となるようにする。

答え 0.15

浮遊粉塵は、大気中に浮遊する粒子状の物質のことで、室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/m²以下となるようにする。

R03 R01

____は、電磁波による熱の移動現象で、真空中においても生じる。

答え 熱放射

熱放射は、高温の物体から低温の物体へと、電磁波(赤外線)のかたちで熱が伝わる現象真空中においても生じる
※真空中では放射による熱移動は生じない。といった誤りで出題されることもある!!

R04 H25 H28 R01

壁体の熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の____を、熱貫流率という。

答え 和の逆数

熱貫流率は、壁内部での熱伝導と壁表面や中空層での熱伝達を含んだ、壁全体の「単位面積当たりの熱が伝わる割合」のことをいい、熱貫流抵抗Rtの逆数から求める。

R04

物質の単位体積当たりの熱容量を、____という。

答え 容積比熱

比熱は、1kgの物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量のことで、容積比熱は、体積あたりの必要熱量のことで、値が大きい物質ほど温まりにくく、冷めにくい性質を持っている。

R04

_____は、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。

答え 必要換気量

必要換気量は、室内汚染質濃度を許容値以下に保つために必要な、「最も少ない換気量」を必要換気量といい、その部屋において、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。

R04 H26

温度差による自然換気は、冬期には中性帯より___から外気が流入し、___から流出する。

答え 下部 上部

温度差による自然換気は、室内外の温度差を利用する換気で、換気量は、開口部の面積、内外の温度差、上下の開口部の垂直距離の平方根に比例し、冬期には中性帯より下部から外気が流入し、上部から流出する。

R04

____は、冷暖房を行う部屋で換気設備に用いると、換気による熱損失や熱取得を軽減できる。

答え 全熱交換器

全熱交換器は、潜熱・顕熱どちらとも交換することが可能な熱交換機のことで、顕熱負荷と潜熱負荷のどちらとも低減させることが出来るので、外気負荷を減らすことが可能となる。

R04 R02 H26

室内の効率的な換気は、給気口から排気口に至る換気経路を___するほうがよい。

答え 長く

換気経路とは、空気の流れる道筋のことで、室内の換気を効率よく行うためには、室内の汚染された空気を、給気口から流入した新鮮な空気が押し出すようにして、給気口から排気口までの換気経路を長くする

R04 H26 H30 R02

在室者の呼吸による_____は、室内の二酸化炭素発生量を、室内の許容二酸化炭素濃度と外気の二酸化炭素濃度の差で除して求める。

答え 必要換気量

必要換気量は、室内汚染質濃度を許容値以下に保つために必要な、「最も少ない換気量」を必要換気量といい、その室の「汚染物質の発生量」、「室内の汚染質濃度の許容値」、「外気中の汚染物質の濃度との」によって求めることができる。

H28 H24

室内の許容二酸化炭素濃度は、一般に___ppmとする。

答え 1,000

一酸化炭素の濃度は、10ppm(0.001%)以下とする。
二酸化炭素の濃度は、1,000ppm(0.1%)以下とする。

H24

風圧力による換気量は、他の条件が同じであれば、風上側と風下側の風圧係数の___に比例する。

答え 差の平方根

風圧力による換気量は、風が壁面に当たることで、風上側では正圧(壁を押す力)となり風下側では負圧(壁を引っ張る力)となる。このときの建物前後の圧力差により行われる換気の場合の換気量のことをいう。

風圧力は:流量係数(α)、開口部面積(A)、風速(V)に比例する。風圧係数の(Cf-Cb)の平方根に比例する。

R03 H28 H24

換気量が一定の場合、室容積が大きいほど換気回数は___なる。

答え 少なく

換気回数は、ある部屋の空気が1時間当たり何回入れ替わるかを示す値をいい、換気量が一定の場合、室容積が大きいほど必要換気回数が少なくなる。

R02 H29 H27 H24

壁体の熱貫流抵抗は、熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の__によって得られる。

答え 

熱貫流率の逆数を、熱貫流抵抗(m2・K/W)といい、熱貫流抵抗が大きいほど、熱貫流量は小さくなる。

熱貫流抵抗 = 熱伝達抵抗 + 熱伝導抵抗

H23 H28

壁体の含湿率が増加すると、壁体の熱伝導率は___なる。

答え 大きく

熱伝導率は、温度差による熱の伝わりやすさをいい、大きい数値ほど熱が伝わりやすい

R04 H23

__断熱の施された熱容量の大きな壁は、室温の著しい変動の抑制に有効である。

答え 

外断熱・内断熱のポイントとして、構成部材が同じ場合、外断熱と内断熱の熱貫流率は等しいが、内部結露等にに対しては「内断熱」に比べて「外断熱」の方が有利となる。

H23

_____は、建物の断熱性能、保温性能を表す数値として用いられる。

答え 熱損失係数

熱損失係数は、建物からの熱の逃げにくさをあらわしが熱損失係数小さいほど、省エネ性能が高い

H28 H23 H25

室内空気の一酸化炭素の濃度は、__ ppm 以下となるようにする。

答え 10

一酸化炭素の濃度は、10ppm(0.001%)以下とする。

二酸化炭素の濃度は、1,000ppm(0.1%)以下とする。

H22 H27 類似H29

__ 機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所などに用いられる。

答え 第3種

第3種機械換気方式は、室内空気を排気ファンによって排出し、自然給気口から外気を供給する方式で便所・浴室・厨房などに使用される。

H22 H30

____は、室内の空気環境を良好な状態に保つために必要とされる最小限の取入れ外気量である。

答え 必要換気量

必要換気量は、室内汚染質濃度を許容値以下に保つために必要な、「最も少ない換気量」を必要換気量という。

H22

営業用の厨房は、一般に窓のない浴室よりも換気回数を___必要とする。

答え 多く

営業用の厨房は30~60回/h、窓のない浴室は3~5回/hとされている。

H22 H30

乾燥空気と共存できる水蒸気の量は,気温が低いときよりも高いときの方が____

答え 多い

気温が高いときの方が、水蒸気を含くむことができる量が多くなる。 

H21

____は, 湿り空気中に含まれている水蒸気分圧のその温度における飽和水蒸気分圧に対する割合で示される。

答え 相対湿度 

相対湿度は、実際に含んでいる水蒸気と、その空気が含むことのできる最大限の水蒸気量との割合(%)をいう。 

H21

____とは,湿り空気が冷やされて空気中に存在する一部の水蒸気が凝縮し水滴となり始める温度をいう。

答え 露点温度 

露点温度は、湿った空気が冷やされて空気中に存在する一部の水蒸気が凝縮し水滴となり始める温度をいう。

H21

絶対湿度を一定に保ったまま乾球温度を上昇させると, 相対湿度は____なる。

答え 低く 

絶対湿度は、空気中に含まれる水分の量(g/m3)をいう。絶対湿度を一定に保ったまま、乾球温度を上昇させると空気1m3中の水蒸気量が変わらないということなので、相対湿度は低くなる。

H21

建材や接着剤などから発生する____は, 室内空気汚染の原因となり、室内空気環境を評価するための対象物質の一つである。

答え ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒド は有機化合物の一種で、毒性が強く、建築基準法に制限値があり規制対象である。

H20

第二種機械換気方式は、室内圧を____に保つことができるので、クリーンルームや病院の手術室などに用いられる。

答え 正圧

第二種換気方式は、給気ファンによって外気を供給し、自然排気口から排出する方式で室内が正圧となるので、ボイラー室、発電機室、手術室、クリーンルームなどの換気に適用される。

H20に負圧という間違いの選択肢で出題された。

温度差による自然換気の場合, 室内外の圧力差が0となる垂直方向の位置を____といい、この部分に開口部を設けても換気はほとんど起こらない。

答え 中性帯

中性帯は、室内外の圧力差が0となる位置の高さのこと。

H27 H20

空気齢____室内に取り入れた空気が、給気口からある位置Pまでに到達するのに
要する時間

答え 比例

風力換気は、風力による換気で、換気量は、風速と開口部の面積にほぼ比例する。

重力換気は、室内外の温度差を利用する換気で、換気量は、開口部の面積、内外の温度差、上下の開口部の垂直距離の平方根に比例する。

H20