鉄骨造 一問一答
引張材では、ボルト孔などの断面欠損は部材の強さに影響__。
答え する
引張材の有効断面積は、ボルト孔等の断面欠損を考慮して算出する
H22
隅肉溶接の有効長さは、隅肉溶接の始端から終端までの長さからサイズの_倍を引いた値とする。
答え 2
隅肉溶接有効長さℓは、端から端だと、のど厚の確保が難しいので、溶接の全長ℓ0からまわし溶接を含めた隅肉のサイズSの2倍を差し引いた値とする。
H29 H24
高力ボルト接合の形式には、摩擦接合、引張接合、支圧接合などがあり、このうち____が多く用いられる。
答え 摩擦接合
高力ボルト摩擦接合は、接合部材の接触面に接触圧を与えることで、摩擦力を生じさせて応力を伝達する接合方法。
H29 H26
梁の形式には、単一材を用いた__梁のほか、プレート梁やトラス梁などの__梁がある。
答え 形鋼 組立
梁の種類として、充腹梁は、H形鋼や、みぞ形鋼等のようにウェブ部分が鋼板で満たされているものをいい、非充腹梁は、トラス梁やラチス梁のように、ウェブ部分が鋼板で満たされていないものをいう。また組立梁は、複数の部材を組み立てた梁で、形鋼は、あらかじめH形、L形の断面形状に成形された梁である。
H29
柱と梁を接合する接合部に設けるダイアフラムは、梁のフランジ厚さより__板厚のものを用いる。
答え 厚い
突合せ継手において、梁フランジは通しダイアフラムの鋼板の厚み内部で溶接しなければならないため、ダイヤフラムの厚さは、梁フランジに比べ厚いものを用いる。
H30
______は、高力ボルトで継手部材を締め付け、部材間に生じる摩擦力によって応力を伝達する接合法である。
答え 高力ボルト摩擦接合
高力ボルト摩擦接合は、接合部材の接触面に接触圧を与えることで、摩擦力を生じさせて応力を伝達する接合方法。
H30 H24
__接合とは、ボルト軸部のせん断力と部材の支圧によって応力を伝える接合方法である。
答え 支圧
支圧接合は、鋼板に対する支圧と、ボルト軸部のせん断で、ボルト軸に直角方向に応力を伝達させる接合方法。
R01
一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を_____とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。
答え 普通ボルト接合
ボルト(普通ボルト)は、主に支圧接合が接合されており、力学性能が低いボルトで、使用制限があるため、構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。
R01 H30 H26 H24
隅肉溶接とは、母材の隅部分を溶接する方法で、重ね継手に用い__。
答え る
隅肉溶接は、母材を重ねたり、片方の母材にもう片方の母材を直角等に当ててできた隅角部に、溶着金属を盛って溶接を行う溶接継目で、せん断力のみを負担することができる。
R01
____溶接とは、溶接部の強度が母材と同等以上になるように全断面を完全に溶け込ませる溶接である。
答え 完全溶込み溶接(突合せ溶接)
完全溶込み溶接(突合せ溶接)は、接合する母材の端部を、溶接しやすいように切り欠いたり(開先加工)溝を作ったりして、その隙間に溶着金属を完全に満たした溶接継目で全種類の応力を母材と同等に負担することができる。
R01 H29 H26 H24 H21
____は、完全溶込み溶接を片面から行うために、溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板である。
答え 裏当て金
裏当て金は、完全溶け込み溶接を行う裏面に取り付ける鋼板で、エンドタブを取り付ける場合には、裏当て金に取り付け、直接、母材に組立溶接をしない。
R01
鉄筋コンクリート構造に比べ、鉄骨構造の方が大スパンの建築物を構築でき__。
答え る
鉄骨構造は、靭性が高い、耐震性に優れ、鉄筋コンクリート造に比べると軽量であるので大スパンの建築に適している。
R01 H29 H27 H23
鉄筋コンクリート構造に比べ、鉄骨構造の方が架構の変形能力が__い。
答え 高
鋼材は強くて粘りがあり、鉄筋コンクリート構造に比べ変形能力の高い骨組が可能である。
R01 H29 H27 H23
______は、節点に集まる部材相互の接合のために設ける部材である。
答え ガセットプレート
ガセットプレートは、鉄骨構造の柱・梁などの節点に集まる部材の接合のために設ける鋼板こと。
R02 H29
鉄骨造は、鉄筋コンクリート構造と比べた場合、同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れ__。
答え る
鉄骨造は、鉄筋コンクリート構造と比べた場合、同じ容積の建築物では、構造体の軽量化を図ることができる。
R02 H30 H27
鉄骨造は、鉄筋コンクリート構造と比べた場合、剛性が___、振動障害が生じ___。
答え 小さく やすい
一般に鉄骨構造は剛性が小さく、大きな変形による仕上材の損傷や、剛性が小さいことに起因する振動障害が問題となることがある。
R02
鉄骨造は、鉄筋コンクリート構造と比べた場合、骨組の部材は、工場で加工し、現場で組み立てるため、工期を短縮し___。
答え しやすい
骨組の部材は、工場で加工し、現場で組み立てるため、鉄筋コンクリート構造にくらべ、現場作業が少ないので工期を短縮しやすい。
R02 H27 H29 H23
溶接と高力ボルトを併用する継手で、高力ボルトを__に締め付ける場合は両方の許容耐力を加算してよい。
答え 先
一つの継手に「高力ボルト摩擦接合」と「溶接接合」とを併用することが可能であり、高力ボルトを先に締め付ける場合は両方の許容耐力を加算してよい。
R03 H30 H26
応力を伝達させる主な溶接継目の形式は、_____溶接、_____溶接、_____溶接である。
答え 完全溶込み、部分溶込み接、隅肉
溶接する箇所を溶接継目といい、溶接継目には突合せ溶接(完全溶込み溶接)と隅肉溶接と部分溶込み溶接がある。
R03
_____は、母材の端部を切り欠いて開先をとり、そこに溶着金属を盛り込んで溶接継目を形づくるものである。
答え 完全溶込み溶接(突合せ溶接)
完全溶込み溶接(突合せ溶接)接合する母材の端部を、溶接しやすいように切り欠いたり(開先加工)溝を作ったりして、その隙間に溶着金属を完全に満たした溶接継目のこと。
R03 H30
高力ボルト接合の摩擦面には、ショットブラスト処理などによる一定の値以上の_____が必要である。
答え すべり係数
高力ボルト摩擦接合部の許容せん断応力度は、すべり係数0.45以上とし摩擦面の処理方法は、発錆処理もしくはブラスト処理のいずれかとする。
R03 H29 H22
___は、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。
答え スプライスプレート
ボルト接合の際に部材間の応力を伝達するために設けるスプライスプレートは、母材に添えて用いる。
R03 H30
鉄骨造において、丸鋼を用いる筋かいは、主に___に働く。
答え 引張力
丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働き、引張力を負担する筋かいにおいては、接合部の破断耐力は、軸部の降伏強度に比べて十分に大きくなるようにしなければならない。
R03 R01 H29
____は、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。
答え エンドタブ
エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる補助部材で、柱梁接合部のエンドタブの取付けは、裏当て金に組立溶接とする。
R03 R01 H28
____は、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。
答え ダイアフラム
ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材で、仕口部に設け「通しダイアフラム」、「内ダイアフラム」、「外ダイアフラム」の3種類の形式がある
R03 R02 H28 H21
鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有__。
答え しない
鋼材は、熱に弱く、耐火構造とするには、一般に耐火被覆が必要となる。
R04 R01 H29 H23
柱脚の形式には、__形式、__形式、__形式がある。
答え 露出、根巻き、埋込み
柱脚の形式は、3種類あり露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。
R03 H30 H28 H21
H形鋼の大梁に架けられる小梁には、大梁の___を拘束する働きがある。
答え 小梁
横座屈は、圧縮側であるフランジが構面の外へはらみ出して座屈し、梁全体が曲げねじれを起こす現象のこと、横座屈の防止のために横補鋼材(小梁等)を設ける。
R03
合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床スラブが__となるように設ける部材である。
答え 一体
鉄筋コンクリートスラブやデッキプレートスラブと、これを支える鉄骨の梁とを一体にさせたものを合成梁といい、シアコネクター(頭付きスタッド)で接合することで、梁と床スラブが一体となって曲げに抵抗する。
R04 R02 H30 H28 H22
柱の形式には、形鋼等の単一材を用いた柱のほか、______等の組立柱がある。
答え 溶接組立箱形断面
溶接組立箱形断面は、外形は四角形で中が空洞の断面で、柱の形式には、形鋼等の単一材を用いた柱のほか、溶接組立箱形断面柱等の組立柱がある。
R04 H29
___は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。
答え スチフナ
スチフナーは、ウェブの曲げ、フランジの局部座屈を防止するための部材。よくスプライスプレートと入替えて出題される!スプライスプレートは、高力ボルト接合による鉄骨造の柱や梁の継手において、あらかじめ所定の位置にボルト貫通孔を加工した添え板のこと。
R04 R02 H28
______は、厚さの異なる板をボルト接合する際に、板厚の差による隙間を少なくするために設ける部材である。
答え フィラープレート
フィラープレートは、鉄骨造の接合部材間のすき間を埋めるための鋼板で、高力ボルトの接合部で肌すきが1mmを超えた場合は、フィラープレートを入れる。よくスプライスプレートと入替えて出題される!スプライスプレートは、高力ボルト接合による鉄骨造の柱や梁の継手において、あらかじめ所定の位置にボルト貫通孔を加工した添え板のこと。
R04 H30 H29 H21
大空間を必要とする建築物に用いる長大な梁は、軽量化を図るために___梁とすることが多い。
答え トラス
トラス構造は、比較的細い部材による三角形を組み合わせて構成し、大きな空間をつくることができる。
R04 R03 H30
鉄骨構造の柱は、鉄筋コンクリート構造の柱に比べ、___断面で大きな荷重に耐えることができる。
答え 小さな
鉄骨構造の柱は、粘り強く、コンクリートより軽量で、鉄筋コンクリート構造の柱に比べ、小さな断面で大きな荷重に耐えることができる。
R04 R02
軽量鉄骨構造に用いる軽量形鋼は、通常の形鋼に比べ、部材にねじれや局部座屈が生じ__。
答え やすい
軽量鉄骨造は、柱や梁などの建物の骨組みに、厚さ6mm未満の鋼材を使用した構造のことで。通常の形鋼に比べ、部材にねじれや局部座屈が生じやすい。
R04 R01 H22
圧縮材は、細長比が小さいものほど座屈し__。
答え にくい
細長い材や薄い材に、材軸と平行に圧縮力を加えた場合、その力がある値を超えると、その材が急に曲がりだす現象を座屈といい、細長比は、部材の座屈のしやすさを表す数値で、大きいほど座屈を起こしやすい。
R04 H30