地盤・基礎構造 一問一答
杭に働く負の摩擦力とは、周囲の地盤が沈下することにより、杭周面に_向きに作用する力をいう。
答え 下
地盤沈下によって、杭には負の摩擦力(ネガティブフリクション)が作用すし、負の摩擦力は、杭周辺に働く下向きの摩擦力のこと。
H22
同一建築物に異種の杭を混用すると、不同沈下による障害が発生___。
答え しやすい
杭基礎の場合、同じ建物で異種の杭を併用すると、有害な不同沈下が発生するのでなるべく避ける。
杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮___。
答え する
地盤中に埋設された杭には、地震時に曲げモーメントが生じるので、杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮する。
H28 H24
既製杭工法には、鋼管の先端を加工した鋼管杭本体を回転させて地盤に埋設させる____工法がある。
答え 回転貫入
既製杭の工法には、打込み工法、埋込み工法、回転貫入工法などがある。
R02
__杭は、地中での腐食への対処法として、塗装やライニングを行う方法、肉厚を厚くする方法等が用いられる。
答え 鋼
鋼杭は、地中での腐食への対処法として、塗装、ライニングを行う方法や厚肉を厚くする方法などがある。
R02 H30 H28
____コンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。
答え 既製
プレボーリング拡大根固め工法は、地盤を所定深度まで掘削撹拌し、次に根固め液に切り換え拡大ヘッドなどにより杭径以上の根固め球根を築造後、杭をこの掘削孔に建て込む既製コンクリート杭工法である。
R02
既製コンクリート杭のセメントミルク工法は、伏流水がある地盤に適してい__。
答え いない
既製コンクリート杭のセメントミルク工法は、根固め液や掘削液が分散して流出することがあるので、伏流水がある地盤には適していない。
H30 H26
場所打ちコンクリート杭では、地盤の種類によらず、周面摩擦力を杭の支持力に見込むことができ__。
答え る
杭基礎の工法には、打込み杭、埋込み杭、場所打ちコンクリート杭などがあり、場所打ちコンクリート杭は、杭の支持力は先端支持力と周面摩擦力との和として求められる。
R01 H28
__杭は、外殻鋼管付きのコンクリート杭で、じん性に富み、大きな水平力が作用する杭に適している。
答え SC
SC 杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、一般に継杭の上杭として、PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)と組み合わせて用いられ、じん性に富み、大きな水平力が作用する杭に適している。
R02 R01 H29 H26 H22
___杭は、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬や仮置きに際して、取扱いが容易である。
答え 鋼管
鋼管杭は、工場であらかじめ製作された鋼管杭で、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬や仮置きに際して、取扱いが容易である。
R01 H29 H26
________杭は、地盤を削孔し、その中に鉄筋かごを挿入した後、コンクリートを打ち込んで造る。
答え 場所打ちコンクリート
地盤に円筒形の孔を掘削し、これに円筒形の鉄筋かごを建て込み、その後、コンクリートを打設して一体とする鉄筋コンクリート杭である。
R03 H29 H26 H22
__杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。
答え 支持
杭基礎は、支持杭と摩擦杭に分けられ、摩擦杭は、打ち込み地盤と杭との周面摩擦抵抗力によって耐力が決定し、支持杭 杭の先端支持力と杭の周面摩擦抵抗力を加算して耐力が決定する。
R03 H29 H28 H25 H24 H22
拡径断面を有する遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(ST杭)は、拡径部を杭の先端に使用する場合、___な支持力を得ることができる。
答え 大き
ST杭は、先端部を軸径より太径にした遠心力高強度プレストレストコンクリート杭で、大きな支持力を得ることができる。
R03 R01 H29
既製コンクリート杭の埋込み工法のひとつで、杭の中空部を掘削しながら杭を圧入する___工法は、比較的杭径の大きなものの施工に適している。
答え 中掘
中掘り工法は、杭中空部にオーガーを挿入し、杭先端地盤を掘削し、杭上端部から排土しながら、杭を所定深度に設置する工法で、比較的杭径の大きなものの施工に適している。
R03
直接基礎の底面の面積が同じであれば、基礎底面の形状が異なっても許容支持力は同じで___。
答え でない
直接基礎の底面の面積が同じであっても、基礎荷重面の形状によって、地盤の許容支持力は異なり、基礎形状による支持力は、正方形が最も大きく、長方形の辺の比が大きくなるほど小さくなる。
H21
直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが大きくなるほど___なる。
答え 大きく
直接基礎の鉛直支持力は、基礎の根入れ深さが深くなるほど、大きくなる。
R01 H29 H27
__フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。
答え 独立
独立フーチング基礎は基礎フーチングが柱ごとに独立しているが、地中梁で相互に連結し安定を保つ基礎である。
R01 H25 H21
__複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられる。
答え 複合
複合フーチング基礎は、2本以上の柱を1つの基礎で支える基礎構造であり、隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられる。
R03 H30 H25
__層は、__層に比べ建築物の支持地盤として適している。
答え 洪積 沖積
洪積層は、100万年~2万年前に堆積した層で、支持地盤として安定しており、地耐力が大きく、沖積層は、最終氷期以降(2万年~1万年前)に堆積した地層で、比較的軟弱な地盤であり、洪積層は、沖積層に比べ建築物の支持地盤として適している。
R03 H27 H23
水を多く含んだ__地盤では、圧密が生じやすい。
答え 粘性土
圧密沈下は、軟弱な粘性土層が、盛土や建物の荷重を受けて、土と土の間の水が徐々に排水されて圧縮され、体積が減少することにより、地盤沈下が起こる。水を多く含んだ粘性土地盤では、圧力を受け続けると土粒子間にある水が徐々に排
出されるので、圧密が生じやすい。
R03 H30 H23
直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より__する。
答え 深く
凍結深度は、地盤の凍結が起こらない地表面からの深さいい、直接基礎の底面は冬季の地下凍結深度より深くする。
R04 R01 H23
同一建築物に杭基礎と直接基礎等、異種の基礎を併用することは、____。
答え なるべく避ける
併用基礎は、異なる基礎を併用する基礎形式のことをいい、構造的に一体の建築物では、杭基礎と直接基礎の併用は避けることが望ましい。
R04 R01 H29 H27 H23
__基礎は、一般に直接基礎で建築物自体の荷重を支えられない場合に用いられる。
答え 杭
杭基礎は、軟弱な地盤等で、浅い基礎では構造物を支えることができない地盤の場合に、深く杭を打ち込んで、構造物を支える基礎の方法をいい、直接基礎で建築物自体の荷重を支えられない場合に用いられる。。
R04 H29 H25 H21
__基礎は、地盤が軟弱で、独立基礎の底面が著しく広くなる場合に用いられる。
答え べた
直接基礎は、鉄筋コンクリート製の「フーチング」により建物の重量を支える方法であり、直接基礎の場合、フーチング基礎とべた基礎に大別され、べた基礎は基礎底面全体が鉄筋コンクリートになっている基礎のこと。
R04 R03 H30 H27 H21