鉄筋コンクリート造 一問一答
柱と接する腰壁などの非耐力壁は、柱に悪影響を及ぼさないように_____を設けて縁を切ることがある。
答え スリット
スリットは、鉄筋コンクリート壁が、柱や架構に悪影響を及ぼし耐震性能を低下させることを防止するために設ける構造目地のこと。
H21
帯筋として_____筋を使用すると、柱の強度と粘り強さを増す効果がある。
答え スパイラル
帯筋「フープ」は、 鉄筋コンクリート構造の柱の主筋に対して、一定の間隔で水平方向に巻かれる鉄筋のことで、スパイラル筋を使用すると、柱の強度と粘り強さを増す効果がある。
H21
一般の鉄筋コンクリート造建築物では、風圧によって生じる応力より、地震によって生じる応力の方が___。
答え 大きい
一般の鉄筋コンクリート造建築物では、風圧によって生じる応力より、地震によって生じる応力の方が大きくなる。
H21
スラブ厚が___なると、たわみや振動障害を生じやすい。
答え 小さく
たわみは、材軸に直角な方向に変位した長さで、スラブ厚が小さくなると、たわみや振動障害を生じやすい。
H23
壁の開口隅角部には斜め方向の引張力が生じるので、補強筋を配置__。
答え する
開口部周囲にはD13mm以上の補強筋を配置する。
H24
ラーメン構造の梁に長期荷重が作用する場合には、一般に梁中央部の__側に引張力が生じる。
答え 下
ラーメン構造の梁に長期荷重が作用する場合には、一般に梁中央部の下側に引張力が生じ、地中梁の場合は上側に引張力が生じる。
R03 H24
耐震壁は、建築物の重心と剛心との距離ができるだけ___なるように配置する。
答え 小さく
耐力壁が偏った配置であり、重心と剛心が離れている場合や床の面内剛性が高い場合においては、床面が剛心を中心に回
転しやすく、床の面内剛性が低い場合においては、床面が変形しやすいため、建物の重心と剛心の距離はできるだけ近づけるようにする。
H26
鉄筋に対するコンクリートの__厚さは、構造耐力、耐久性及び耐火性を確保するために必要である。
答え かぶり
かぶり厚さとは、最も外側の鉄筋の表面から、その鉄筋を覆うコンクリート表面までの最短距離をいい、構造耐力、耐久性及び耐火性を確保するために必要である。
H27
D__の異形鉄筋の継手には、重ね継手を用いてはならない。
答え D35
D35以上の異形鉄筋には、原則として重ね継手を設けない。
H29 H24
耐震壁は、周囲の柱や梁と一体に造られた壁で、地震時の水平力に対して抵抗__。
答え する
耐震壁は、常時は鉛直荷重による軸方向力と、地震力時による水平荷重に抵抗する。
H29
コンクリートの長期の許容圧縮応力度は、設計基準強度の__とする。
答え 1/3
長期の許容圧縮応力度は、設計基準強度の1/3、短期の許容圧縮応力度は、設計基準強度の2/3になり、長期に対する値の2倍とする。
H30 H28 H21
柱のせん断補強筋は、柱の__部より__部の間隔を密にする。
答え 中央 上下端
柱の中央部より上下端部のほうを間隔を密にする
梁のせん断補強筋を___筋という。
答え あばら
せん断補強筋は、地震力に生じるせん断力に対抗するために入れられる鉄筋のことで、梁のせん断補強筋は、あばら筋になる。
H30
鉄筋は、引張力だけでなく圧縮力に対しても有効に働__。
答え く
鉄筋は、引張に強いが、圧縮鉄筋を入れることで、コンクリートのクリープに対して有効に働く。
H30 H27
構造耐力上主要な部分である梁は、全スパンにわたり__梁とする。
答え 複筋
構造耐力上主要な梁は、上筋と下筋に配置する複筋梁とする
R01 H24
梁の___は、腹筋間に架け渡したもので、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする。
答え 幅止め筋
梁の幅止め筋は、幅を一定に保つために使われる鉄筋のことで、腹筋間に架け渡し、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きし、かぶり厚さを確保できるよう加工する。
R01 H29 H25 H22
構造耐力上主要な部分である柱の帯筋比は、__ %以上とする。
答え 0.2
柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の和の0.8%以上。原則4本以上とし、帯筋と緊結すること。帯筋比は0.2%以上とする。
R01 H29 H25 H22
構造耐力上主要な部分である柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の__ %以上とする。
答え 0.8
柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の和の0.8%以上。原則4本以上とし、帯筋と緊結すること。帯筋比は0.2%以上とする。
R01 H27
床スラブは、床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに、架構を一体化し地震力などの____に抵抗させる役割も持っている。
答え 水平力
床スラブは、床の鉛直荷重を梁に伝え、架構を一体化し地震力などの水平力に抵抗させる役割も持っている。
R01 H29 H26
柱と梁の接合部を剛接合とした____は、骨組みで地震力などの水平力に抵抗する構造である。
答え 純ラーメン
純ラーメン構造は、ブレースや耐震壁がなく柱と梁だけで外力に抵抗する構造で、骨組みで地震力などの水平力に抵抗する構造である。
R01
大梁は、床の鉛直荷重を支えるとともに、柱をつなぎ地震力などの__にも抵抗する部材である。
答え 水平力
大梁は、床の鉛直荷重を支えるとともに、柱をつなぎ地震力などの水平力にも抵抗する部材になる。
R01 H26 H23
耐震壁は、上階、下階とも__位置になるように設けるのがよい。
答え 同じ
耐震壁は、水平力を負担させる壁をいい、上下階同一にするか、バランス(市松模様)よく配置すること。
R01 H30 H28 H23
腰壁やたれ壁が付いた柱は、地震時にせん断破壊を起こし__。
答え やすい
腰壁やたれ壁が付いた柱は、短柱となり、せん断破壊を起こしやすい。
R02 H30 H23
柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の__以上とする。
答え 1/15
柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離は、普通コンクリートの場合は1/15とする。
R02 H28
片持ちスラブの厚さは、原則として、持出し長さの__以上とする。
答え 1/10
片持ちスラブの設計において、長期荷重だけではなく地震時に生じる短期荷重による上下運動も考慮して配筋を検討し、片持ちスラブの厚さは、80mm以上で、かつ、短辺方向における持ち出し長さの1/10以上とする。
R02 H30
コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋とコンクリートの許容付着応力度は__なる。
答え 大きく
許容付着応力度は、鉄筋とコンクリートがどれだけ一体化しているかを示す値となり、コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋とコンクリートの許容付着応力度は大きくなる。
R03 H30 H27
梁主筋とコンクリートの許容付着応力度は、上端筋より下端筋の方が__。
答え 大きい
許容付着応力度は、鉄筋とコンクリートがどれだけ一体化しているかを示す値となり、梁部材における主筋のコンクリートに対する許容付着応力度として、下端筋では上端筋よりも大きい値を用いる。
R03
梁は、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみが__なる。
答え 小さく
一定の大きさの持続荷重によって、ひずみが時間とともに増大する現象をクリープといい、圧縮鉄筋は、靭性の確保やクリープによるたわみの抑制に有効である。
R03 H28
柱の__隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。
答え 出
柱の出隅部の主筋では、異形鉄筋を使用しても鉄筋の末端部にフックを必要とする。
R03 H29 H22
耐力壁の厚さは、__ cm以上で設計する。
答え 12
耐震壁は、水平力を負担させる壁をいい、上下階同一にするか、バランス(市松模様)よく配置すること。厚さは120mm以上とし、かつ、耐震壁の内のり高さの1/30以上とする。
R04
床スラブの厚さは、__ cm以上で設計する。
答え 8
床スラブは、厚さは、80mm以上かつ短辺方向における有効張間長さの1/40以上とする。
R04
大梁は、__破壊よりも__破壊を先行するように設計する。
答え せん断 曲げ
せん断破壊は急激な変形を伴う破壊状態であるため、構造設計においては曲げ破壊を先行するように設計する。
R04 R02 H29
柱は、軸方向の圧縮力、__モーメント及び曲げモーメントに耐えられるように設計する。
答え 曲げ
柱は、軸方向の圧縮力、曲げモーメント及びせん断力に耐えられるように設計する。
R04 H29 H26 H24