音 一問一答
人の耳で聞きとれる音の周波数は、一般に__〜____Hzといわれている。
答え 20〜20,000
人の耳が聞こえる音には、音の強弱である音圧だけではなく、周波数が大きく影響され、人の耳で聞きとれる音の周波数は、一般に20〜20,000 Hzといわれている。
H24
人の耳に達する音は、音源から直進する__音と、天井や壁などではね返される__音がある。
答え 直接 反射
人の耳に達する音は、音源から直進して伝わる直接音と、天井や壁などではね返されて伝わる反射音がある。
H28
ある音が他の音によって聞こえにくくなる現象を、____効果という。
答え マスキング
マスキング効果は、1つの聞こえている音が、別のその音よりも大きな音(マスクする音)で聞きにくくなる現象で、マスクする音の周波数が、もともと聞こえていた音の周波数よりも低い場合に、マスキング効果は大きくなる。
※カクテルパーティ効果との違いに注意する。
カクテルパーティ効果は、雑踏の中等、いろいろな音が聞こえている場面でも、聞こうとする音だけを選択して聞き取ることができる聴覚上の性質。
H28
塀などの障壁の裏側に音が回り込む現象は、周波数の__い音の方が起こりやすい。
答え 低
回折は、波動としての性質から、音の進行方向に障害物がある場合、端を通過して音が背後に回りこむ現象をいい、高周波数(低波長)の音ほど回折は生じにくく、低周波数(高波長)の音ほど回折は大きくなる。
H26
音は、伝搬の仕方によって、一般に__伝搬音と__伝搬音とに分けられる。
答え 空気 固体
音は、伝搬の仕方によって、一般に空気の振動として伝搬していく空気伝搬音と、固体などに衝撃が与えられて振動し、空気中に放出される固体伝搬音とに分けられる。
H26 H22
音が1点から球面状にひろがる場合、音の強さは音源からの距離の____する。
答え 2乗に反比例
音の強さは距離が遠くなるほど減衰し、点音源からの音の強さ距離の2乗に反比例して減衰する。
H26
___は、騒音が人に与える不快感やうるささの程度を、周波数別に許容値で示した曲線である。
答え NC曲線
騒音の評価でNC曲線が用いられ、その値としてNC値が使用され、NC値が大きいほどうるさく感じる。
H27
講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて__い。
答え 短
講演を主とする室の残響時間は、話し手の話やすさを考慮し短くする。
H27 H24
コンクリート打放し壁などの剛壁は、主に__音域から中音域の音を吸音する。
答え 高
コンクリート打放し壁などの剛壁は、主に高音域から中音域の音を吸音する。
H26
合板や石こうボードと剛壁の間に空気層があるとき、主に__音域の音を吸音する。
答え 中・低
剛壁と材料の間の空気層や材厚を大きくすると、中・低周波数域の吸音率が大きくなる。
H29
同じ機械を同じ出力で2台運転した場合、1台を止めると、音の強さのレベルは約__dB減少する。
答え 3
音の強さのレベル、音圧レベルは、音の強さが倍になってもレベルは2倍にはならず、音の強さが1/2倍になると、-3dB減少する。
H30 H26
残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が___ほど長くなる。
答え 大きい
残響時間は、室内の音源が停止してから60dB減衰するのに要する時間をいい、室容積に比例し、室内の総吸音力に反比例する。
H30 H28 H24
1点から球面状に広がる音源の場合、音源からの距離が2倍になると、音の強さのレベルは約__dB減少する。
答え 6
点音源の場合、距離が2倍になると音の強さのレベルは6dB小さくなる。
H30
劇場の後方部は、エコーを防ぐため、壁や天井に__板を設置する。
答え 吸音
劇場では一般に、エコーを防ぐため、後方部の壁や天井に吸音率の大きい材料を設置する。
R01
床衝撃音には、重くて軟らかい衝撃源による__衝撃音と、比較的軽量で硬い物体の落下による__衝撃音がある。
答え 重量衝撃音 軽量衝撃音
床衝撃音は、建物の室内で人が動いたり物を落としたりすると下の階に伝わる音をいい、重くて軟らかい衝撃源による重量衝撃音と、比較的軽量で硬い物体の落下による軽量衝撃音がある。遮音等級を表すL値で表され、数値が小さいほど遮音性能(通過損失)が高い。
R01 H27 H22
グラスウールなどの多孔質材料は、主に_音域の音を吸音する。
答え 高
グラスウールなどの多孔質材料は、高音域の吸音率が大きく、低音域の吸音率は小さい。
R02 H29
有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に_音域の音を吸音する。
答え 中
孔あき板(有孔板等)は、板に多数の孔がある「孔あき板」などは、板の孔から音波が入ると、背後空気層がバネのような役割をすることで孔にある空気を振動させて、音のエネルギーを吸収し、有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。
R02 H29
___とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。
答え 吸音
吸音は、音を反射させないようにすることで、遮音は、音を透過させないようにすること。
R02
材料が同じ単層壁の場合、壁の厚さが厚いほど、一般に音響透過損失は____なる。
答え 大きく
音響透過損失は、建築材料の遮音性能を表す数値で入射音に対する透過音のエネルギーの低減量を表し、壁の厚さが厚いほど、壁体の面密度が高くなるほど、一般に音響透過損失は大きくなる。
R04 R01 H30 H28
窓や壁体の音響透過損失が大きいほど、遮音性能は____。
答え 高い
音響透過損失は、建築材料の遮音性能を表す数値で入射音に対する透過音のエネルギーの低減量を表し、窓や壁体の音響透過損失が大きいほど、遮音性能は高い。
R04 R02 H27 H24
正対する反射性の高い壁面が一組だけ存在する室内では、______が発生しやすい。
答え フラッターエコー
フラッターエコーは、壁と壁、床と天井が平行になっている状態のときに、相互に音が反射して繰り返して聞こえる現象のことで、片方の壁・天井の吸音率を大きくすることで防止できる。
R04
吸音率は、壁面に入射した音のエネルギーに対する___された音のエネルギーの割合である。
答え 吸収・透過
吸音率は「入射する音のエネルギー」に対する「吸収・透過する音のエネルギー」(反射音以外の音)の割合で表される。透過音もあるので注意する。
R04 R01