音 一問一答
自由音場において、無指向性の点音源から10m離れた位置の音圧レベルが63dBのとき、20m離れた位置の音圧レベルは__dBになる。
答え 57
点音源の場合、距離が2倍になると音の強さのレベルは6dB小さくなる。63dB-6dB=57dB
R02
自然換気設備の給気口は、調理室等を除き、居室の天井の高さの___以下の高さに設置する。
答え 1/2
自然換気設備の給気口は、居室の天井の高さの1/2以下の高さに設けること、常時外気に解放された構造にする。
H30
人が知覚する主観的な音の大小をラウドネスといい、音圧レベルが一定の場合、100Hzの音よりも1、000Hzの音の方が___感じる。
答え 大きく
ラウドネスは、人間が耳で感じる音の大きさのことをいい、100Hzの音よりも1、000Hzの音の方が大きく感じる。
H29
建物の床、梁、壁などを伝わる振動が最後に空気中に放射される音を__という。
答え 個体音
個体音は固体が振動することによって伝わる音のこと。
H29
合板などの板状材料は、共振周波数に近い__音域の音をよく吸収する。
答え 低
板が薄いほどよく振動し、主に低音域での吸音率が高くなる。
H28
___は、壁などの境界面に入射する音のエネルギーに対する反射されなかった音のエネルギーの比で表される。
答え 吸音率
吸音率は、「入射する音のエネルギー」に対する、反射されなかった音「吸収・透過する音のエネルギー」の割合(比)で表される。
H28
人間が聞き取れる音の周波数は、一般的に__Hzから__kHzといわれている。
答え 20Hzから20kHz
周波数は、疎密を繰り返す1秒間の繰り返し回数のことで、人間の可聴周波数範囲は約20~20,000Hz(20Hzから20kHz)程度である。
R02 H27
向かい合った平行な壁などで音が多重反射する現象を、______という。
答え フラッターエコー
フラッターエコーは、向かい合った平行の壁等に音が反射し、二重、三重に聞こえる現象で、平行な壁の吸音性能が高いほど発生しにくい。
よくロングパスエコーと入替えて誤りの枝で出題される。ロングパスエコーは、直接音と反射音との時間差が1/20秒以上ずれることで音が2つ以上に聞こえる現象のこと。
R02 H27 H24
1つの点音源からの距離が2倍になると、音圧レベルは__低下する。
答え 6dB
点音源の場合、距離が2倍になると音の強さのレベルは6dB小さくなる。
H27
室内の向かい合う平行な壁の吸音性が高いと、フラッターエコーが発生し__。
答え にくい
フラッターエコーは、壁と壁、床と天井が平行になっている状態のときに、相互に音が反射して繰り返して聞こえる現象のことで、片方の壁・天井の吸音率を大きくすることで防止できる。
R02 H24
残響時間は、室容積に__し、室内の総吸音力に__する。
答え 比例、反比例
残響時間は、室内の音源が停止してから60dB減衰するのに要する時間をい、室容積に比例し、室内の総吸音力に反比例する。
H23
剛壁と多孔質材料との間に空気層を設けると、__音域の吸音率は上昇する。
答え 低音域
多孔質材料「グラスウール等」の特性として、吸音材の背後に背後空気層を設けると、低音域の吸音率が大きくなる。
H28 H23
単層壁の透過損失は、一般に壁の面密度が大きいほど___なる。
答え 大きく
透過損失は、透過した音が、入射音よりどれだけ弱くなったかをデシベル(dB)で表したもので、壁体の単位面積当たりの質量(面密度)が大きい(重い)ほど、透過損失は大きくなる。
H30 H23 H26
残響時間は、室の容積が大きいほど__くなり、室内の平均吸音率が大きいほど__くなる。
答え 長、短
残響時間は、室内の音源が停止してから60dB減衰するのに要する時間をい、室の容積が大きいほど長くなり、室内の平均吸音率が大きいほど短くなる。
H26
______効果とは、入射音波と板材の共振により、遮音性能が低下する現象をいう。
答え コインシデンス
コインシデンス効果は、入射音波と板材の共振により遮音性能が低下する現象で、コインシデンス効果による遮音性能の低下は、同じ材料であれば厚さが厚くなるほど低い周波数域で生じる
H26
グラスウールなど多孔質の吸音材の吸音率は、一般に低音域より高音域の方が___。
答え 大きい
多孔質吸音材料は、岩綿・石綿・グラスウール等が該当し吸音率は、一般に低音域より高音域の方が大きい。
R03 H30 H26
コンクリート間仕切壁の音響透過損失は、一般に低音域より高音域の方が___。
答え 大きい
透過損失は、透過した音が、入射音よりどれだけ弱くなったかをデシベル(dB)で表したもので、透過損失が大きいとは、遮音性能が良い。
コンクリート間仕切壁の音の透過損失は、一般に低周波数より高周波数の方が大きい。
R03 H30 H28
床衝撃音レベルの遮音等級を表すL値は、その値が___ほど遮音性能が高い。
答え 小さい
床衝撃音は、建物の室内で人が動いたり物を落としたりすると下の階に伝わる音をいい、遮音等級を表すL値で表され、数値が小さいほど遮音性能(通過損失)が高い。
R03 H23
室間音圧レベル差の遮音等級を表すD値は、その値が___ほど遮音性能が高い。
答え 大きい
室間音圧レベル遮音等級(Dr値)は、2室間の音圧レベルを測定して、Dr-30~Dr-60の等級で性能をあらわし数字が大きいほど、遮音性能が高くなる。
R03
__は、媒質粒子の振動方向と波の伝搬方向が等しい縦波である。
答え 音波
音波は、太鼓等の発音体の振動によって空気(気体粒子)に生じる疎密波で、媒質粒子の振動方向と波の伝搬方向が等しい縦波である。
R04
音速は、気温が高くなるほど__くなる。
答え 速
音速は、気温が1℃高くなると0.6m/s速くなり、実用値は気温約15℃のときの340m/sを使用する。
R04
音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、__周波数よりも__周波数の音のほうが回折しやすい。
答え 高い 低い
回折は、波動としての性質から、音の進行方向に障害物がある場合、端を通過して音が背後に回りこむ現象をいい、高周波数(低波長)の音ほど回折は生じにくく、低周波数(高波長)の音ほど回折は大きくなる。
R04 R02 H21 H24 H29
ある音が別の音によって聞き取りにくくなる____効果は、両者の周波数が近いほどその影響が大きい。
答え マスキング
マスキング効果は、1つの聞こえている音が、別のその音よりも大きな音(マスクする音)で聞きにくくなる現象で、マスクする音の周波数が、もともと聞こえていた音の周波数よりも低い場合に、マスキング効果は大きくなる。
※カクテルパーティ効果との違いに注意する。
カクテルパーティ効果は、雑踏の中等、いろいろな音が聞こえている場面でも、聞こうとする音だけを選択して聞き取ることができる聴覚上の性質。
R04 H24 H29
直接音から 1/20 秒以上遅れて大きな反射音があることによって、音が二重に聞こえる現象を____という。
答え エコー(反響)
反響(エコー)は、直接音と反射音との差が1/20秒以上ずれて、1つの音が2つに聞こえてしまう現象のことをいう。
H21
同じ周波数の音波が2つ同時に存在するとき、全体の音圧が同位相の場合大きくなり、逆位相の場合小さくなる現象を____という。
答え 干渉
干渉は、二つ以上の同一種の波動が同一点で合ったとき、重なって互いに強めあい、または弱めあう現象。
H21
障害物が音波の波長より小さいと、音波が障害物の背後に回り込む現象を____という。
答え 回折
回折は、波動としての性質から、音の進行方向に障害物がある場合、端を通過して音が背後に回りこむ現象をいう。
聞こうとしている音が、それ以外の音の影響によって聞きにくくなることを____効果という。
答え マスキング
マスキング効果 は、1つの聞こえている音が、別のその音よりも大きな音(マスクする音)で聞きにくくなる現象をいう。
※マスキング効果とカクテル・パーティー効果を入替えて出題される。
カクテルパーティ効果 は、雑踏の中等、いろいろな音が聞こえている場面でも、人間の耳は聞こうとする音だけを選択して聞き取ることができる聴覚上の性質。
H21
コンクリート間仕切壁の音の透過損失は、一般に高周波数域より低周波数域の方が____。
答え 小さい
透過損失は、透過した音が、入射音よりどれだけ弱くなったかをデシベル(dB)で表したもの。
コンクリート間仕切壁の音の透過損失は、一般に高周波数域より低周波数域の方が小さい。 高周波数>低周波数
H22
____は、壁などの境界面に入射する音のエネルギーに対する反射されなかった音のエネルギーの比で表される。
答え 吸音率
吸音率は、壁などに入射する音のエネルギーに対する反射されなかった音(吸収及び透過されるエネルギー音)の比で表される。
H22
残響時間とは、音が鳴りやんでから、はじめの音圧レベルより __ dB 減衰するのに要する時間のことをいう。
答え 60
残響時間は、室内の音源が停止してから60dB減衰するのに要する時間をいう。
H27 H22
無指向性の点音源からの音の強さは,音源からの距離の______する。
答え 二乗に反比例
点音源からの音の強さは、距離の2乗に反比例して減衰する。
点音源からの音圧は、 距離に反比例して減衰する。
H24